デリケートゾーンの痒み
産後のデリケートゾーンの悩みで一番多いのは、恐らく痒みなんじゃないでしょうか。
特に産後一ヶ月ほどは悪露が出るため、長らくナプキンを当て続けなければならなかったりでかぶれてしまいます。
かぶれを防ぐにはこまめなナプキンの取替えや洗浄など、清潔にすることが一番と言われています……が!
そんなことはわかりきっていますし、気持ち悪いしできるだけ清潔にしたいんですよ!
でもね、筆者のように
寝ない赤ちゃんを育てているママにとって、トイレすら頻繁に行く暇がないんです…。
かといって痒みをそのまま放置しておくのも不快。なにより耐えられない!
そんな場合は、市販薬に頼るのはいかがでしょう。
病院に行く暇がなくても、最近は通販で薬も買えるようになったわけですし利用しない手はありません。
人気の市販薬と言えばフェミニーナ。
軟膏タイプにジェルタイプ、スプレータイプと好みに合わせて選べます。
筆者は無難に軟膏タイプ愛用です。
掻きすぎて痛いとか、ひりひりする方にはデリケアの方がおすすめ。
まあ、産後の傷が癒えないうちに掻き毟る方もいないかと思いますが(笑)
痒みと同時に炎症を起こしている場合は抗炎症成分が配合されているフレディがいいかと思います。
ただ、会陰切開をされた方は傷口に市販薬が触れていいの?って心配もありますよね。
そんな時はナプキンを見直してみるのも方法です。
ガールズちゃんねるの
使い心地がよかった生理用ナプキンに寄せられたコメントを見ると、最もかぶれやすい、使い心地が悪いと言われているのが「ウィスパー」でした。
確かに筆者もウィスパーは苦手です。なんだかベタベタした感じがするんですよね。
本当にかぶれる!といったコメントが多数。もしお使いの方は、別の製品に変えてみるといいかもしれません。
一方でかぶれにくい、と好評だったのが、ソフィの「はだおもい」。ただ、安い普通のソフィを使うとかぶれる、といった意見もあるので注意した方がよさそうです。
全てのシリーズで好評だったのがロリエシリーズ。特に敏感肌の方に向けて作られている「ロリエF」はおすすめみたいですね。
少しお高めですが、かゆみに悩まされるよりはましです、それくらいの出費には目をつぶりましょう(笑)
▶
目次にもどる
繰り返すカンジダ膣炎
妊娠中に多いと言われるカンジダ膣炎ですが、実は出産後も治っては発症を繰り替えす女性が多いのをご存知でしょうか。
カンジダと聞くとどこかから感染した?と思われがちですがカンジダ膣炎は膣内に常にある細菌(常在菌)が異常に増殖してしまい炎症を起こしている状態。
これはストレスや睡眠不足によって引き起こされます。
強いかゆみ、多量のおりもの、カッテージチーズや酒粕状のおりものが特徴。
かぶれと勘違いして上記で紹介した市販薬を塗ると、
マジでえらいことになります。
私は一回やらかしました。かゆみがおさまるどころか酷くなり、後述しますがバルトリン腺炎まで併発。
しかもバルトリン腺炎が慢性化するというトリプルコンボです。
そんなわけで、上記の症状に少しでも当てはまったら自己判断せず、旦那さんに赤ちゃんを任せてとっとと病院に行きましょう。
また、無茶だとはわかっているのですが普段からストレスを少なくするよう心がけましょう。
ええ、無茶だとはわかっていますよ。
ただ、カンジダ膣炎は睡眠不足や疲れから頻発すると言われているので、できる限りは息抜きしてみてください。
とは言っても、赤ちゃんを育てながらぐっすり寝ろだとか息抜きしろだとか、なかなか無理ですよね…。
病院に行くのも難しければ、フェミニーナから
「フェミニーナ腟カンジダ錠」なる製品が出ているので頼ってみるのも手です。
▶
目次にもどる
おりものの質が変わった
産後多くの女性が、「産後おりものが増えた」とか「おりものの臭いや色が変わった」と感じているようです。
妊娠中は女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌量が増えます。
しかし産後にはこの二つが急激に減少し、かわりに「プロラクチン」という、母乳の分泌を促すホルモンが増加します。
こういった急激なホルモンの乱れにより、産後抜け毛や産後欝なんてものが起きるのですね。
で、当然おりものの質もホルモンによって変化していきます。
ただ質が変わっただけなら問題ないのですが、上記のカンジダ膣炎のような病気が隠されている場合もあるので注意が必要です。
ここでは正常なおりものと異常なおりものの見分け方を紹介。
病院に行くべきかどうかの参考にどうぞ。
正常なおりもの
色……透明や、乳白色。下着について乾燥すると白っぽくなったり、やや黄色みがかったりする。
臭い……酸っぱい臭い
状態……さらっとしている、ぬるっとしている
異常なおりもの
色……黄緑色や茶褐色、血液が混じり
臭い……生臭いような悪臭
状態……カッテージチーズや酒粕状、膿のような状態
ここで挙げたのはあくまで目安ですので、少しでも異常を感じたらすぐに医師の診断を受けてください。
▶
目次にもどる
においが気になる
上記のおりものの変化により、デリケートゾーンのにおいが気になるようになった女性も多いようです。
酷い方だと、そのまま「すそわきが」になってしまった、なんて話も。
ホルモンの乱れがあるのですから仕方ないとはいえ、気になりますよね。
このデリケートゾーンの臭い、石鹸で洗ったり清潔にしていても解消されず、対策も困難なため悩んでいらっしゃる女性も多いのではないでしょうか。
軽度のものでしたらデオドラント製品でなんとかなるようですが、完全に「すそわきが」になった場合は手術などを検討しないといけない場合も……。
この「すそわきが」については少し話が逸れてしまうので、よろしければ専門的に解説されているサイトを参考にしてみてください。
【女性のすそわきが対策】すそわきがに効く!石鹸・デオドラント用品はコレ
上記サイトによると、すそわきがの臭いと性病にかかったデリケートゾーンの臭いは違うようですね。
生臭さがあるようなら「すそわきが」を疑った方がいいみたいです。
本当にホルモンバランスの乱れから臭いが変化している場合、授乳をやめて「プロラクチン」の分泌量が減ると自然に臭いも収まってきます。
デリケートゾーンの臭いってなかなか人に言えない悩みなので、対策も困りますよね。
▶
目次にもどる
バルトリン腺炎
産後のデリケートゾーンの悩みで意外にあまり取り上げられないのがバルトリン腺炎。
私はカンジダからバルトリン腺炎になりました。
どんなものかというと
こんな感じで、膣の周りにしこりができます。
痛みがない人もいるようですが、大抵は下着等とこすれるだけでかなりの痛みを感じたり、不快感があったりします。
普通に座ることすら苦痛で、これが本当にやっかい。
2〜3日放っておいて治ることが殆どですが、稀に摘出しないと治らない場合もあるようですね。
ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌をはじめ、好気性菌や嫌気性菌などこれらの混合感染によってできることが多くみられるようです。カンジダ、トリコモナス、クラミジアが原因の場合も。
出産時の会陰切開が原因で起こるものもあるようで、意外と産後によく見られるんです。
特に太っている方はなりやすいみたいで、妊娠中に急激に太ってしまった方は要注意。
しかも一度なると慢性化しやすいんですよね。
私はしょっちゅうなってます。これは痩せろという神からの思し召しなのか。
放っておくと直ることのが多いとは言いますが、我慢しているのも苦痛なので発症したらお早めに病院へ。
▶
目次にもどる
おわりに
痒みとか腫れとか、明らかな症状があれば病院にもまだかかれますが、臭いになるとなかなか、どうしたらいいかわからない場合も多いかと思います。
産後は特に色々なトラブルに見舞われがち。
デリケートゾーンの悩みって人に相談しにくいし本当に困りますよね。
自己判断だけで完結させてしまうことはとても危険ですが、ただ一人で不安になるよりはネットを活用して、色々な情報を取り入れてみるといいかと思います。
▶
目次にもどる
シェアする
こちらの記事も読まれています。