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2016.05.24 Tuesday

存在するのに読み方も、使い方も不明…幽霊文字とは?


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みなさん、幽霊文字というものをご存知でしょうか?

名前だけ聞くとなんだかおどろおどろしい感じがしますが、その正体とはJIS基本漢字に含まれているにも関わらず、典拠が不明の漢字ことを言います。

もう少し簡単に説明すると、工業規格として漢字文字コード表に含まれており、フォントさえあれば世界中のPCで使用可能である漢字にも関わらず、漢和辞典にも載っていない正体不明の文字のこと。
PCで普通に入力できちゃうのに、読み方も、使い方もわからないんです。



なんでそんな漢字があるの?


1978年、通商産業省が「JIS基本漢字」を制定することにしました。
しかしこの制定、規格があまりにもガバガバでして、選考されたそれぞれの文字の典拠が明示されなかったのです。

そんなガバガバ規格の元JIS基本漢字が決定したわけですが、この規格がいざPC等に実装されるようになると、「音も意味も分からない。それどころか歴史やどこで使われているのかもわからない文字」が含まれていることがわかったのです。
…そりゃあ、そんな選考の仕方してたらそうなるだろうよ……。

で、この正体不明な漢字たちが幽霊文字と呼ばれるもの。
その数は約60字〜100字を超えるという話もありますが、なんせ典拠不明なものですから、数だってよく分かっていません。
選んだ人はちょっと疲れてたんだよ、きっと。

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調査はしたんだけれど


さてさて、PCやワープロの普及に伴い、「この漢字はなんぞや?」という疑問の声が多くあがってくるようになります。
「JIS基本漢字」として制定している異常、放っておくわけにもいきません。
これを受けて、国立国語研究所の方々が立ち上がりました!

そして調査の結果、これら一般の漢和辞典にも見当たらない幽霊文字は、地名として使われている文字であったり、あるいは資料を書き写す際に発生した誤字とおいうことが判明したのです。

しかーし。やっぱりそれでもどうしても、典拠の見つからなかった文字があったわけです。
その数は12文字。
ただ、うち11文字は典拠が不明であっても、古辞書に類似した文字があったり資料の写し間違いが推察されたりといったかすかな手がかりが発見されました。

残りの1文字が問題。
この一文字、「彁」という漢字に関しては、まっったく手がかりが見つからなかったのです。
もうこれ選考した人が遊び心で作っちゃったんじゃないだろうか。

そんなわけで、辞書には載っていないけれど地名に使われていた幽霊文字は60〜100以上、本当に幽霊漢字とみなされるのは12文字、さらに範囲を狭くすると「彁」の1文字だけが選ばれし幽霊文字、ということなのです。

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選ばれし12の幽霊文字たち


では実際、幽霊文字はどんな漢字なのでしょうか?
ここでは上記した典拠不明12文字をご紹介したいと思います。
※読みはあくまで便宜上の読みであり、実際の読みは不明です。

規格制定時の漢字表には発見されたが、そこから原典資料に遡ることができず、字書・用例等による文字同定が困難である文字
妛(読み:やまいちおんな)、挧(読み:???)、暃(読み:???)、椦 (読み:???)槞(読み:???)、蟐(読み:せむ、もむ)、袮(読み:???)閠(読み:???)、駲(読み:???)

JIS附属書で「不明」とされた文字
墸(読み:???)、壥(読み:???)

典拠、用例ともに発見できず、同定が全く出来ない文字
彁(読み:か、せい)


以上の12文字が典拠不明の幽霊文字代表。


……が!!!私はすごいことに気がつきました。

「袮」

この字、知ってる……!!!!

多分、読みは「ね」です。
何故知ってるかといいますとですね、私の出身地の隣町の地名に、この漢字が使われているからなんですよおおおお!!!!

Googleマップで見る


地元すぎて看板の位置まで覚えています(笑)

この地名、袮宜谷と書いて「ねぎだに」といいます。

まさかこんな身近に幽霊文字が使われているとは……。

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幽霊文字の扱い


誤字であると明確に分かっているものも含めて、最新のJIS漢字表でも字体の変更や削除なんかは行なわれていないということです。

というのもですね、JIS事態は日本国内の規格なんですが、これに含まれる文字がUnicode(国際標準化機構(ISO)で標準化された文字コード)にも含まれているんですよ。
なので、変更したり削除してしまったりすると問題が大きくなってしまうのです。

そんなわけで皆さん、お手持ちのスマホでもPCでも、海外で購入したタブレットですら幽霊文字は入力可能ですよ!!

この際ですし、SNSのハンドルネームなんかを全て幽霊文字にして自分でも読めない名前にしてみるといいかもしれない。

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