新着記事

2016.05.25 Wednesday

似非科学商品の真相に迫る!酸素カプセル編


  1. HOME
  2. 気になるコト(似非科学)
  3. 似非科学商品の真相に迫る!酸素カプセル編

最近水素水だとかグラビトン野菜だとか胡散臭い意識の高い商品が出回っているわけですが、こういった商品って本当に高価があるのでしょうか?

そんな中でも、今回は『酸素カプセル』について実態を探ってみたいと思います。
;>



酸素カプセルとは


まずは酸素カプセルがどのようなものなのかご紹介します。
wikipwdiaによると、
人間1人分のスペースのカプセルの内部に入り密閉を行い、加圧装置によって内部の気圧が標準気圧以上の、1.1-1.5気圧程度に加圧される仕組みの健康機器。機種によっては酸素濃縮機を備え、地球の大気に含まれる酸素の割合よりも酸素の比率の多い気体(空気)を内部に充填するタイプの機器もある。

とあります。
要するに気圧を上げて酸素いっぱい吸わせる装置です。

こうする事によって、いったいどんな効果があるのでしょうか。

どことは言いませんが、とある酸素カプセル販売業者によると
疲労、怪我、二日酔いなどの回復、さらにアンチエイジングや、ダイエット
という夢のような効果が期待できるとのことなのです。

うわーすごい。
これはあれですね、今すぐ酸素ボンベ持って山に登るしかない酸素カプセルに入るしかない。

目次にもどる

なぜそういう効果が得られるの?


またまた酸素カプセル販売業者によると、
・疲労の原因は乳酸であるが、酸素は乳酸を分解してエネルギーを生み出す→疲労や二日酔いの回復
・血液の循環が悪くなり細胞に酸素が行き渡らなくなると、細胞の活動が少なくなって老化が起こるため、酸素を取り入れるとよい→アンチエイジング
・細胞に酸素をたっぷりと行き渡らせると新陳代謝が活性化され、脂肪燃焼が促進される。有酸素運動を行ったのと同じ効果がある→ダイエット効果

また怪我が早く回復する仕組みとしては、
怪我をした患部の細胞は毛細血管が断裂したり、細胞が圧迫したりしていて酸素が行きわたりにくい状態になっています。身体の隅々まで酸素を届けるには、通常の呼吸で得られる結合型酸素ではなく、酸素カプセルで得られる溶解型酸素が必要で、酸素カプセルにはこの溶解型酸素の量を増やす効果があるため、怪我の回復に効果があると思われます。
なぜ?PART3 怪我の回復促進効果|酸素カプセルのブログ

…ということらしいです。
言ってる事はそれっぽいですね。

目次にもどる

本当に効果があるのか


本当に酸素に効果があるのかどうかと言えば、まあ一時的には効果がある(プラシーボ的なものも含めて)…といったところでしょうか。

小学校の理科の時間に習ったと思われますが、純粋な酸素中で物を燃やすと勢いよく燃焼するのはみなさんご存知かと思います。
酸素カプセルに入ると気分が良くなったように感じる、とか、ダイエットに効果あり、というのは多分この勢いよく燃焼している状態なんでしょうねー。多分。

が、もしもですよ。仮に、本当に勢いよく細胞だか脂肪だかを燃焼させてテンションあがっていたとしましょう。

高濃度酸素中で燃焼している物は勢いよく燃える反面、短時間で燃えつきてしまいますよね。
燃焼というのは酸素と化合することです。つまり酸化です。

目次にもどる

むしろ危険な酸素カプセル


上記の理由により、一時的な活力は得られるかもしれません。
が、濃度の高い酸素は細胞の酸化=老化を早めます。つまり早死にします。

そんな大げさなって感じですよね。
実際にこんな話があります。
北大の教授が、環境をテーマに全国の高校で出張講義をする取り組みの一環。
体に良いと思える酸素も、取りすぎは細胞の老化をもたらし、がんの原因にもなることを、高酸素カプセルを使い続けた有名人が早く老け込んだ例で示し、生徒を引きつけた。

 また「DJ―1」という発がん遺伝子を説明し「これは私の研究室のダイスケとジュンコが発見したからDJ。頑張ればみんなの名前もつくよ」と話し、教室を沸かせた。

 最後に広島で被爆し、晩年は病床での研究でDNAの複製に関する偉大な発見をした岡崎令治さんを紹介。生徒が静かに耳を傾けるなか講義を終えた。
ttp://mytown.asahi.com/areanews/hiroshima/OSK201011080112.html
http://www.logsoku.com/r/2ch.net/news/1289320450/

細胞の分裂の回数は決まっていると言われていますよね。それで代謝を早める酸素カプセルを使うとどうなるかはお察しです。

また「高気圧酸素治療」という健康保健認証もされている医療行為を根拠に、酸素カプセルも怪我が治って疲労回復になる!という業者もいますが、そもそも高気圧酸素治療というのは酸素カプセルとは根本的に目的が違います。
医療の場で、一酸化炭素中毒に対して、高圧酸素療法を行うことはある。その場合、「体のすみずみまで酸素が行き渡る」ことを目的としているわけではない。ヘモグロビンから一酸化炭素を離すのが目的である。貧血があったり、呼吸・循環に問題がある人の身体は酸素不足になっているが、その場合でも高圧をかけたりはしない。吸気中の酸素濃度を上げることで対応する。
高気圧空気チャンバー(酸素カプセル) - NATROMの日記

実際に東京医科歯科大学医学部附属病院の書かれた記事もありますのでこちらもご参考までにどうぞ。
当院の高気圧酸素治療と、いわゆる「酸素カプセル」との違いについて

もし仮に高気圧酸素治療と同等の治療効果があるとするならば、それは医療行為に当たるのでその辺の素人が気軽に行えるものではありません。

また、アンチエイジングに効果あり、というのは全くの逆。
「アンチエイジング 活性酸素」
という単語で検索していただけたら分かると思いますが、活性酸素は美容の大敵。
体内に取り込まれた酸素の一部は活性酸素化します。つまり、酸素の取り込み量が増えれば活性酸素量が増えることになるのです。

有酸素運動のやりすぎも活性酸素を増やして老ける原因になると言われていますよね。紫外線のせいもあるかとは思いますが、マラソン選手なんかは老けるのが早い方が多いです。
有酸素運動と同じ原理で酸素を体に取り込むとダイエットに繋がる!と言いますが、そもそも酸素中に物を入れて火をつけるとよく燃えるのは『火をつける』という動作があるからこそですよね。
火のついていない物を高濃度の酸素中にぶっこんだところで、なんの変化も起きません。

つまり、有酸素運動は例えて言うなら『運動する』という行為で脂肪に着火し、呼吸によって酸素を多く取り込み燃やしているのです。
カプセルに寝転がっているだけでエネルギーをほとんど使っていないのに有酸素運動と同等に語られても……って感じですよね(笑)

目次にもどる

結論


酸素カプセルい入ってもお金をドブに捨てて寿命を縮め、老化が進行するだけです。
プラシーボとかそういうのを信じている方くらいしか、おそらく絶大な効果は得られません。

目次にもどる


シェアする


こちらの記事も読まれています。
ブログランキング・にほんブログ村へ
関連する記事
    コメント

    コメントする