新着記事

2016.07.15 Friday

ガスマスク姿でスイスの森をうろつく男「Le Loyon」


  1. HOME
  2. 不思議・オカルト(都市伝説)
  3. ガスマスク姿でスイスの森をうろつく男「Le Loyon」

みなさんは「Le Loyon」という、半ば都市伝説にも近い男の存在をご存知でしょうか。

日本語的にはレ・ロヨンとかレ・ロンヨンとかル・ロワヨンとか色々な呼び名があるのですが、それにしても日本語サイトの情報が少なすぎるのでご存知ない方も多いかもしれません。

とっても大手のカラパイアさんでちらっと取り上げられたりしてるけれどね、本当にちらっと。

海外サイトではそれこそこぞっていろいろなサイトが記事にしているので、今回は翻訳したりしつつLe Loyonなる人物についてご紹介していきたいと思います。


スイスにあるフリブール州、モールという町にあるとある森(カラパイアさんによると「デ・ムレ」という森らしい)。
この森を2000年初頭あたりから約10年にも渡り、迷彩模様のマントを羽織ってガスマスクを付けた男(女?)がウロウロしているというのです。
身長は190センチほどもあるといい、見た目の不気味さから周辺住民に恐れられているとのこと。

最も今までは彼が実在しているという確かな証拠がなく、Le Loyonは都市伝説めいた存在でした。しかし2013年8月のこと、地元のアマチュアカメラマンによりとうとう彼の姿が撮影され、地元紙『ル・マタン』にて紹介されることとなったのです。

その写真がこちら。


この写真を撮影したカメラマンによると、Le Loyonは噂通りアーミー・ガスマスクにミリタリー・マントとブーツを身につけていたとのこと。そしてそのガスマスクは古いタイプのものだったらしいです。
Le Loyonはカメラマンをしばらく見つめていたそうですが、 その後無言のまま背中を向けて立ち去って行ったとのこと。

よく同カメラマンが撮影したものであるとか、Le Loyonであると言って出回っている


こちらの写真ですが、これはLe Loyonの伝説に触発されたいたずらの写真。
触発されすぎて、「我こそがLe Loyonなり!!!」なんてFacebookページまで作っていらっしゃるようです。(こちらのFacebookページは発見できず)
ただこのLe Loyonが偽者であるという写真はばっちり拡散されちゃっていて



ものすごく普通の人ですね、はい。

さて、カメラマン以外の地元住人による目撃情報によりますと、その暗いガスマスクの下には、 目も、顔も何も無かったということ。
そして花束を握り締め、人間を見つけるとその後をついてまわるとも言われています。

その姿はまるでとある毒ガス事件の犯人、「マッド・ガッサー」のようで、周辺住民たちは彼こそ「マッド・ガッサー」なのではないかと噂を立てました。

ちなみにマッド・ガッサーとは…
1993年12月22日、アメリカのバージニア州ボテトート郡ヘイマーカータウンにて、奇妙な毒ガス事件が発生した。

同地域に暮らしている一家が、外から漂ってきた甘い香りに魅了されたが、それらはすべて毒ガスだったのである。おまけにその甘い香りを放つ毒ガスは3度もその一家を襲い、19歳の娘は意識不明に陥った。

また、夫婦や別の子供たちは意識不明にこそならなかったものの、毒ガスの影響で吐き気、頭痛、のどの違和感などに悩まされたという。

なお、この毒ガス事件が起きたときに“筋肉質の人影”が走り去っていく姿が目撃されている。

通報を受けた警察が事件現場に駆けつけると、窓の下で女性用の靴跡を発見。これを理由として、同事件は人為的な可能性が高いとの見方が強まった。ちなみに同事件の2日後、近くの町「クオーバーデール」でも同様の事件が発生。そこにも女性用の靴跡が発見されている。

アメリカの一部地域を襲った奇妙な毒ガス事件。

その犯人は“マッドガッサー”と名付けられ、近隣住民は眠れない日々を過ごすこととなった。

その後も立て続けに、マッドガッサーが犯人と思われる毒ガス事件が発生。1934年2月9日の晩、またしても毒ガスに襲われたヘイマーカータウンの一家に不審な点が発見される。なんと家の窓の外に積もった雪から「ヒ素」と「硫黄」が検出されたと共に、慌てて逃げ出したかのような女性用の靴跡が発見されたのだ。
http://bukimidick.com/毒ガス怪人「マッドガッサー」は実在するのか?/

このマッド・ガッサー、結局捕まらなかったことと、その後も模倣犯と思われる犯行が何度かあり半ば都市伝説のような存在になっていました。

うーん、事件が起きた頃からすると70年近く経ってるし、そもそも目撃されている国も違うし、マッド・ガッサーの特徴は「全身黒ずくめで長身、帽子をピッタリとかぶっていた」というし、目撃証言によるマッド・ガッサーの姿も



こんなんだっていうし、流石にLe Loyonとは別物の気がします。
ガスマスク被ってるだけでこじつけるには少々強引な気が。

ただお花摘んで毎日森をウロウロしているだけで毒ガス事件の犯人にされたんじゃあ、たまったもんじゃありませんよね。

…いや、十分怪しいんですけどね。

ついでにモール周辺で撮影した写真に

Le Loyonらしき人物が映りこんでいることでちょっとした騒ぎになったりもしたようですが、
これガスマスクって言うより

ホッケーマスク(ジェイソン風) ホラー コスプレ3点セット(マスク・血の斧・傷 縫合タトゥーシール)im@pe

新品価格
¥1,580から
(2016/7/15 15:04時点)




ジェイソンのお面かなって思います。

こういった街の人々の騒ぎを受け止めて、彼が実際に人々へ何らかの危害を加えたわけではないものの、地元警察は彼との接触を試みたりしたのだとか。
また自治体関係者も「彼が直接害をもたらしている訳ではないので状況は微妙であるものの、しかし彼は人々の不安を煽る為、我々は彼がいる場所を特定できるかどうか会議を行う予定です」と言っていたと言います。

まさに地域を巻き込んでのオカルト騒動ですね。

しかしこのLe Loyon騒動に、とうとう終止符が打たれることとなりました。

なんとLe Loyonは、先のカメラマンによって撮影された写真が広まったことにより、それを受けた直後に自殺したというのです。
彼はその時軍服を脱がされ、しっかりとした死亡診断も提出されたといいますから、都市伝説や幽霊めいた存在ではなく確かに人間だったということなんでしょうね。

しかし彼がやったことと言えば、お花を摘んで森をうろうろしていただけ。
いや、確かに人を見かけると付きまとうなんてちょっとストーカーじみたこともしていたようですが、言ってみれば「変わり者」にすぎなかったわけです。

ちょっと変わり者であっただけで街の人々から恐れられ、そして新聞に晒され、それをショックに思い自殺する…なんだか悲しいお話でもあります。
彼が安らかに眠れることを祈るばかりですね。

ただ、街の人々からしたら、やっぱりLe Loyonが死んだなんて信じられないわけで。
実はこの遺体は偽者で、彼は今も森に潜んでいるともっぱらの噂のようです。

Le Loyonのその正体は精神的な病気を抱えた隠者であるとか、 皮膚病に苦しむ女性であるとか、 黙示録を信じて森の奥で暮らすサバイバーだとか言われていますが死後数年経った今でも何者であるかは定かではありません。

さて、最後にもはやねときゃす恒例となった、Googleマップの旅へおもむきましょう。

まずは目撃場所の地図。

画像の表記から「マウレフォレスト」とも言うらしいですが、読み方はマウレではなくモーレのようです。

ざっくりしすぎなのでGoogle mapさんのお力を借りましょう。

画像を見るにこの辺りでしょうか。
周辺を探しているのですが、カラパイアさんのいう「デ・ムレ」という森が発見できません。
ちなみにこの辺り、ストリートビューで見ることができるので、くまなく散策していけば


この写真の場所も特定できるかもしれません。

ちなみにLe Loyonは毎日決まって同じルートを歩いていたとのことですから、Googleアースから2013年以降の地図に遡りくまなく航空写真を観察していればあるいは…。

ちなみに目撃情報のある周辺の緯度経度は
46.656224, 7.015986
になります。
お暇な方は特定してみても面白いかもしれませんね。

実物 新品 ポーランド軍 ガスマスクセット / ガスマスク ミリタリーマスク ミリタリーアイテム/slg032902101

新品価格
¥3,240から
(2016/7/15 15:32時点)




シェアする


こちらの記事も読まれています。
ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント

コメントする